-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
外壁材の目地を埋めるために使用されている「コーキング(シーリング)」。サイディングやALCといった外壁の住宅では、築10年前後でコーキングの劣化が始まります。ひび割れや縮みを目で確認できるようになったら、要注意。大掛かりな補修工事をしなくても済むよう、早めにリフォームを検討しましょう。今回は、コーキングの補修方法である「打ち替え」と「増し打ち」の違いや、シーリング材(コーキング材)の種類など、修理前に知っておくと安心の情報をご紹介します!
外壁塗装の相談をすると必ずコーキングやシーリングといった言葉を聞きます。両方ともほぼ同じ意味で使われることが多いです。
会社や現場によって呼び方が違うので混乱する場合があります。気になる場合は業者の方に一度確認をとってみるとよいでしょう。コーキング(シーリング)は塗装だけでなく、他の建築現場でも使われるので、現場によって呼び名が変わる傾向にあります。また、商品名でも変わる場合があります。
✅外壁の隙間をうめる
これまで説明してきた通り、外壁材の隙間を埋めることが大きな役割の一つです。
それ以外にも役割があるので見ていきましょう。
✅ひび割れ防止・緩衝
コーキング材はシリコン等の樹脂で形成されています。ゴムのような素材であるため、柔軟に形を変えることができます。
柔軟性により、外壁材のつなぎ目に使用されることで緩衝材として衝撃を吸収してくれる役割を果たしてくれます。
✅防水効果
建物を劣化させる原因の一つとして、雨水などによる『水分』があります。
その水分が建物の隙間から内部に入らないよう、保護して耐久力を担っているのもコーキングなのです。
✅窓のサッシ周り
窓ガラスなどのサッシ廻りに関しては、開口となる穴が建物に開けられている状態のため、サッシ枠の縁に隙間が生じてしまいます。その隙間をコーキングによりしっかりと充填することで、外部からの水の侵入を防いでいます。
✅配管やパイプ周り
配管やパイプは、屋外から家の中に通っている設備です。上記の説明と同様、建物に穴を開けている状態のため、廻りに隙間ができないようにコーキングでしっかり塞ぐことで水の侵入を防止します。
✅その他
コーキング(シーリング)は、屋内でも使用されています。今回は詳しい説明はしません。
外壁塗装するときに一緒にコーキングの補修をするのが通例。よって、10年前後で補修を行うことが多いです。それ以外にひび割れや雨漏りが心配な場合は、知り合いの塗装屋さんい聞いてみましょう。
コーキング(シーリング)の補修には、2種類の工法があります。まずは、既存のコーキングを撤去して新たにコーキングを打つ「打ち替え(打ち直し)」という方法。そしてもう一つは、既存のコーキングの上から重ねて打つ「増し打ち(打ち増し)」という方法です。
【コーキングの「打ち替え」とは】
「打ち替え」をしたコーキングの耐用年数は7~10年、長くて12~15年前後です。
古くなったコーキング材を全て取り外し、完全に新しくするため、工事費は少々かかりますが、外壁の目地の隙間をしっかり埋めて防水性や柔軟性を確保できます。
【コーキングの「増し打ち」とは】
一方、既存のコーキング材の上から「増し打ち」する場合は、強度を失ってひび割れしてしまったコーキングを修復できるわけではありません。
また万が一、目に見えないコーキングの内側や裏側に、ひび割れや隙間ができていても気づきにくいという欠点もあるでしょう。
新しいコーキング材は、古いコーキング材となじむわけでもないため、せっかく増し打ちした箇所も、徐々に剥がれていってしまいます。
「打ち替え」と比べると、施工時間やリフォーム価格を抑えられるという良さはありますが、コーキングは2~5年程度しか持ちません。
シーリング材(コーキング材)には、大きく分けて「1液型(1成分型)」と「2液型(2成分型)」の2タイプがあります。
その名の通り1液のみで使えるタイプで、ホームセンターなどでも手に入れることができます。
シーリング材(コーキング材)である「主剤」と、コーキングを固めるための「硬化剤」の2液に分かれており、作業する際に混ぜて使用します。
施工・管理に手間がかかるため、経験豊富な業者でないと扱うのが難しいですが、1液型よりも耐久性が高く、寿命が長いという魅力があります。さらにシーリング材(コーキング材)は、主成分によっても類別されます。
外壁で主に使用されているのは、以下の3種です。耐用年数は、「水性アクリル」<「ウレタン系」<「変性シリコン」の順に長くなります。